
日本古来の犬種で、国の天然記念物に指定されている小型犬・柴犬。
山岳地帯で小動物や鳥を狩る猟犬として活躍していた、日本の土着犬です。
山陰地方に生息しており、2500年以上前の柴犬の骨が発掘されていることから、その歴史の深さがうかがえます。
骨格がしっかりして筋肉が発達し、小型犬ながら引き締まった体をしています。
耳と目は小さな三角形が特徴で、耳はピンと立ってやや前傾しています。
尾は力強く巻かれた巻き尾や、ゆるやかにカーブした差し尾も見られます。
飼い主に忠実でよく懐き、我慢強い一方で、ほどよい距離感を保つことを好む一面もあります。
最近ではアメリカ、カナダ、オーストラリアなど海外でも人気が高まっています。
英語では「ブラッシュウッド・ドッグ(Brushwood Dog)」や「ジャパニーズ・ターフ・ドッグ(Japanese Turf Dog)」と呼ばれています。
柴犬の約80%は赤毛で、ほかに黒毛や白毛の個体も見られます。
1936年に日本の天然記念物に指定され、日本犬保存会によると、国内で飼育されている日本犬種の約8割を占めるという高い人気を誇ります。
少し頑固だけれど、飼い主を見つめる一途な瞳が魅力の柴犬たちが集まる日本犬祭です。

黒柴の特徴は、「四ツ目」「光沢のない鉄錆色の被毛」「裏白」です。

白柴の特徴は、なんといってもふわふわとした毛並み。その柔らかな印象が魅力です。
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洋犬の血を引く日本犬。
闘犬として飼育される中で、大型化をはかるために土佐闘犬やマスティフなどの洋犬と交配が行われ、現在の秋田犬のタイプがつくられました。
第二次世界大戦後には、アメリカ兵によって本国に持ち帰られ、「アキタ・ドッグ」として人気を集めました。
筋肉質でたくましく、堂々とした風格を持ちます。スピッツタイプの犬を先祖に持ち、立ち耳で、尾は力強く巻かれ、付け根の位置が高いのも特徴です。。
「忠犬ハチ公」の話が有名なように、秋田犬は優れた嗅覚・視力・聴力のバランスと記憶力を備えており、飼う人を感動させる出来事が必ずあるといわれています。
1931年には日本の天然記念物にも指定された秋田犬。
会場でその魅力にぜひ触れてみてください。
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サモエドに似ていることから、「ミニチュア版」とされることもありますが、ホワイト・ジャーマン・スピッツやアメリカン・エスキモーの影響を受けているという説もあります。
白くてふわふわの被毛、三角の小さな耳、そして愛くるしい目。
1950年代に日本で非常に人気が高まりました。
1970年代にはイギリスに渡り、1977年にはロンドンのケネル・クラブが日本スピッツを正式な犬種として認定しました。
小さな体ながらも大胆で、かつ活動的です。
かつてはよく吠えることで知られていましたが、近年ではその点も改良されてきたようです。
家庭犬としても人気が高い日本スピッツ。
スピッツ仲間をお誘いあわせのうえ、ぜひお越しください。
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1700年代、オランダ人が日本に持ち込んだスムース・フォックステリアと土着の小型犬との交配によって誕生したといわれています。
耳は高い位置にあり、生まれつき垂れています。
小さな鼻は必ず黒で、頭部は光沢のある黒い被毛で覆われているのが特徴です。
とても珍しい犬種で、一時期は絶滅の危機に瀕しました。
一般社団法人ジャパンケネルクラブによると、日本テリアの登録数は年ごとに変動しており、2012年の65匹から2022年には89匹に増加しました。その後2023年には41頭、2024年には59頭となっていますが、保存会の方々の努力により、少しずつ維持されている状況です。
日本が誇る希少な犬種、日本テリア。これからも大切にしていきたい犬種です。
ぜひ、直接その魅力をあなたの目で確かめてください!
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第一次世界大戦を境にヨーロッパ犬の輸入が始まり、甲斐犬の数は極端に減少しました。
しかし、古来の日本犬を復活させるため、分類の見直しが行われました。
甲斐犬は中型犬に分類され、1934年には秋田犬に次いで2番目に天然記念物に指定されました。
山岳犬であるため、体は筋肉質でがっしりしています。
毛は虎斑模様で、森に入ってうずくまると枝や葉と同じ色合いになり、保護色の役目を果たすといわれています。
他の日本産の中型犬と異なる点は、口吻部が細く尖り、頭部の幅が狭いことです。
耳は立ち耳で、尾は巻き尾か差し尾です。
他人に対しては警戒心が強く、あまり懐きません。
記憶力が優れ、一度でも嫌な経験をすると生涯忘れないタイプの性格です。
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かつては貴族の犬として飼われ、一般庶民の所有は禁じられていました。
ペキニーズに似ている部分もありますが、チベタン・スパニエルを祖に発達したとも言われています。
尾は巻き毛で、顔は平面的、頭は大きく、耳は垂れています。
被毛はまっすぐで豊富です。
体は小さいですが、活発で元気な性格です。
狆は時代を問わず人気を保っている日本犬で、唯一の愛玩犬です。
平らな顔立ちと垂れ耳が特徴で、ほかの日本犬にはない独特の魅力があります。
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紀州犬は、紀州猪犬、熊野犬、太地犬としても知られ、多彩な猟で活躍できるよう改良されてきました。
イノシシはよく吠える犬や白い毛の犬に向かってくる傾向があったことから、こうした特徴を持つ犬が選ばれたといわれています。
被毛はまっすぐで硬い短毛です。典型的なスピッツ種らしく、小さな三角形の耳はピンと立ち、やや前傾しています。尾は巻き尾または差し尾です。
近年では、猟犬としての役割は減り、家庭犬として改良されてきました。
吠えることも少ないといわれています。
紀州犬は1934年に天然記念物に指定されました。
白い日本犬として人気が高まっており、素朴であたたかみのある魅力があふれています。
ぜひ、会場で探してみてください。
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四国の山間僻地で地元の人に猟犬として飼われ、高知県を中心に分布していたことから「高知犬」とも呼ばれます。
また、中型犬の「土佐犬」としても知られています。
1937年には天然記念物に指定されました。
秋田犬と柴犬の中間ほどのサイズで、スピッツ種特有の巻き上がった尾が特徴です。
頑固な面もありますが、家庭犬として改良されてきたため、飼い主には愛想よく接する一面もあり、愛くるしい姿を見せます。
珍しい犬種で、現在は日本犬保存会で保存活動が行われています。
日本以外ではほとんど見ることができない犬種です。
ぜひ、会場で探してみてください。
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北海道犬は、天然記念物に指定されるまでは、「アイヌ犬」と呼ばれていました。
日本産スピッツタイプの中型犬に分類され、東北地方で猟犬として活躍していました。
アイヌ族によって、厳しい寒さやクマ・エゾシカの猟に適した犬として改良され、現在の北海道犬の体型と性質が形成されました。
骨格が太く、がっしりとした体格をしています。
毛は短いながらも厚く、耳は立ち耳、尾は巻き尾または差し尾です。
見知らぬ人には無関心なことが多い一方、動物には闘争心を見せることもあり、これも北海道犬ならではの特徴です。
一般社団法人ジャパンケンネルクラブによると、2024年の北海道犬登録数は20頭のみ。
会場で北海道犬に出会えたら、とてもラッキーです!
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